不妊の原因を自分のせいにしていた私
女性は、不妊原因が自分の体にあると考えてしまいがちです。
不妊の原因は女にあると考えたのは昔の話。不妊の原因が男にもあるのが今の常識。
つまり、妊娠するには男女のタイアップによって実るものだという当たり前の事実が、あらためて認識されたというか…。
間違った風潮として、不妊を離婚の原因として、かつ、女性側の原因として「子どもを作れないのなら…」と、まるで、結婚すれば速やかに出産することが当然の役目であるかのように女性が扱われた時代もありましたが、現代で同様の心得違いはまずないだろうと思います。
それでも、義実家との交流のたびに「孫はまだ?」=「妊娠が遅いね」と解釈せざるを得ない発言に心傷ついた経験をお持ちの方は多いんじゃないでしょうか?
この外野のヤジとでも言いましょうか…妊娠の催促には私も随分と心悩んだ経験があります。
言われなくともわかっている。
妊娠したい、子どもが欲しい、赤ちゃんが欲しいと誰よりも切に祈るのは、旦那でもなく義実家でもなくこの私なんだ!
憤りはやがてストレスとなり、妊娠したいどころか、ますます妊娠しにくい体質に陥っていく究極の悪循環。義実家からの「妊娠の催促」は百害あって一利なしですよね。
けれども、冒頭で書いたとおり、妊娠とは女性の一人作業ではありません。
妊娠しない原因は男性にもあるのです。代表的なのが造精機能障害。
男性の生殖細胞が機能していなければ女性側に届かず、結合しないのは当然のことです。男性の不妊原因はつまり、根本的に生殖細胞が機能しないことと夫婦生活の有無です。
中でも、男性の不妊原因でもっとも多いと言われているのが「造精機能障害」です。つまり、男性の生殖細胞について、絶対数が少なすぎる、元気がない、奇形…など、正常に機能していないケースです。
排卵日や高温期などの諸条件にいくら神経をとがらしても〝妊娠できない〟
赤ちゃんは女性の体から生まれてくるので、不妊と聞くと女性の問題に見られがちです。私って、嫁として機能していない?というような感覚の自責を抱いた経験者は案外おおいかもしれませんね……。どうか、妊娠しないことは自分に原因があると決め込まず多角的な視点で問題に向かって欲しいと思います。
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